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のれそれ

のれそれ
梅の花がほころびはじめ、春がもうすぐことまで来ていることを感じる今日この頃。この時期、『のれそれ』と書かれた半透明の小さな魚が、魚屋さんやスーパーに姿を現しはじめます。その正体は、アナゴの稚魚。神秘的な見た目から、「南海の妖精」とも呼ばれているそうです。 食べ方は、生のまま、土佐酢やポン酢にくぐらせて食べるのが一般的。つるんとなめらかな食感で、癖のない味のなかにわずかな甘みが広がります。お酒の肴として親しまれているのも納得です。 漁業が盛んで、独特な海産物が豊富な高知県。どろめやウツボのたたきなど、数多くの海の珍味がありますが、のれそれが味わえるのは早春~春にかけてのみ。徐々に近づいてくる春に想いを馳せながら、じっくり楽しみたいです。(執筆:森川好美)