9

7

ヤマジノホトトギス(山路の杜鵑草)

ヤマジノホトトギス(山路の杜鵑草)
「ホトトギス」と聞くと、鳥を思い浮かべてしまいますが、植物には「ホトトギス」と名がつくものが20種類弱あります。この『ヤマジノホトトギス』もその一つ。 ヤマジノホトトギスは、ユリ科ホトトギス属の多年草で、原産国は日本。国内では北海道南西部から九州までの広い範囲で見ることができ、林縁や明るい林床に生育しています。牧野博士の命名種の一つで、8月上旬から9月にかけて、紫色の斑紋がある花を咲かせます。 ホトトギスと名がつくのは、花びらの斑紋が、鳥の「ホトトギス」の胸の斑紋と似ていることに由来するとされていますが、植物のホトトギスの斑紋は横縞模様から大小の斑点まで、さまざまな種類のものがあるのだそうです。 鳥のホトトギスは夏を告げる鳥ですが、ヤマジノホトトギスは秋の訪れを感じさせてくれる存在です。(執筆:鶴見 悠子)