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ぶしゅかん(仏手柑)

ぶしゅかん(仏手柑)
土佐料理にかかせない酢みかん。この時期に流通する『ぶしゅかん(仏手柑)』もその一つです。ぶしゅかんは、香酸柑橘(一般的なみかん類とは違って、酸味が強く生食には向かない柑橘類のこと)で、餅柚(もちゆ)と呼ばれる種類。一般的に「ぶしゅかん」と聞いて連想されるのは、人間の掌の形をした黄色い「手仏手柑」。それに対し、このぶしゅかんは、「丸仏手柑」とも呼ばれ、一説によると、仏像の御手にのっている宝珠に似ていることから、仏手柑と呼ばれるようになったと言われています。 ぶしゅかんの魅力は、独特の香りと酸味。果汁や果肉だけではなく、皮や種も料理に活用することができます。ぎゅっと絞って、果汁を使うのはもちろんのこと、皮も薬味として使います。魚や酢の物、鍋物、田舎寿司など、あらゆる料理にさわやかな風味を加えてくれる存在です。(執筆:鶴見 悠子)