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森下雨村 文学碑

森下雨村 文学碑
佐川町上郷地区の町中で『森下雨村 文学碑』と書かれた石碑の目印を見つけました。 森下雨村(もりした うそん)は、佐川町出身、明治から昭和の時代を生きた探偵小説家、編集者、翻訳家です。推理小説中心の娯楽誌「新青年」の初代編集長として、海外作品を日本に多数紹介したほか、江戸川乱歩、横溝正史を世に送り出した人物。「日本探偵小説生みの親」の一人と言われ、また、佐川春風の名で創作活動も行っていました。 50歳を過ぎた頃佐川町に帰郷し、農業に従事するかたわら、趣味の釣りを楽しむ日々を送ります。没後に出版された釣り随筆「猿猴 川に死す」(猿猴とは、中国・四国地方に伝わる伝説上の生き物で、河童の一種)は、戦後釣り文学の傑作として今日まで愛読されてきました。 この文学碑は、森下雨村の没後40年を記念して町民有志により建立されたもの。「猿猴 川に死す」と刻まれています。 「猿猴 川に死す」は時を同じくして復刊されており、またこの春には「白骨の処女」が文庫本として84年ぶりに復刊されています。(執筆:鶴見 悠子)