5

6

ベニバナヤマシャクヤク

ベニバナヤマシャクヤク
新緑が心地よい、この時期の牧野公園。奥まで歩いていくと、目を引く花色と凛とした佇まいが印象的な花に出逢いました。ベニバナヤマシャクヤクです。ボタン科ボタン属の多年生植物で、低地から山地の樹林内に生える山野草です。 開花時期は5~6月、高さは40~60cmほどになります。国内に自生するボタン科の植物は、ヤマシャクヤクとこのベニバナヤマシャクヤクだけなのだそう。ヤマシャクヤクは白い花を咲かせるのに対し、ベニバナヤマシャクヤクはその名の通り薄紅色の花を咲かせます。ほかにも、ベニバナヤマシャクヤクには、開花時期が1ヶ月ほど遅い、雌しべの先(柱頭)が渦を巻くように曲がる、などの違いがあります。 北海道から九州まで日本各地に分布していますが、環境省のレッドデータ絶滅危惧Ⅱ類(絶滅危惧が増大している種)に指定されており、現在30以上の都道府県で絶滅危惧種に指定されている貴重な花なのです。 この日はところどころに蕾も見られ、まだしばらくの間楽しむことができそうです。(執筆:鶴見 悠子)