4

27

シャガ

シャガ
牧野公園内の東屋近くに群生している『シャガ』。アヤメ科アヤメ属の常緑多年草です。4月~5月の開花の時期になると、茎を斜めに伸ばして、その先に白地に青紫色や橙色の斑点のある花を咲かせます。原産地は中国で、国内では本州から九州まで分布し、人里に近い森林や低地など多くの地域で見ることができます。古い時代に中国から日本に持ち込まれた植物ですが、中国のものとは異なり、日本のものにはタネができず、長い地下茎を伸ばして増えていきます。シャガという名の由来は、檜扇(ヒオウギ)の漢名「射干」を日本語読みしたものとされていますが、その葉が檜扇に似ているところから間違って名付けられたとも言われています。漢字では著莪、別名は胡蝶花(コチョウカ)と言います。人目をひく美しい姿が印象的ですが、花は短命で、開花した翌日にはしぼんでしまうのだそう。それでも次々と新しい花を咲かせて、今日もひんやりとした日陰の場所を華やかにしています。(執筆:鶴見 悠子)