4

20

シライトソウ

シライトソウ
新緑の中にツツジの鮮やかさが際立つ牧野公園。花見棟近くの木陰にそっと姿を見せていたのは「シライトソウ」。ユリ科シライトソウ属の植物です。 ブラシのようなふわふわとした白い花穂が白い糸のように見えることから、その名がつけられました。属名はChionographis japonica(キオングラフィス・ジャポニカ)、ラテン語で”日本の雪の筆”を意味する、日本を代表する山野草のひとつです。 開花の時期は5月~6月、花茎の先端に下から順に白い花をつけていきます。 国内では、秋田県から九州にかけ幅広い地域に分布していますが、人の多いところにはほとんど生息しておらず、山や林、谷などの明るい木陰や岩陰で見ることができます。 日本の美をあらわすような、派手すぎず、清楚で可憐な美しさをもつシライトソウは、昔から茶会の席に飾られて親しまれてきました。(執筆:鶴見 悠子)