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村田さんの藤棚

村田さんの藤棚
佐川の桜が散った頃に咲き始めるのが、黒岩にある村田園芸の藤の花です。一房が40cmほどもある大振りの花々が、全長約40メートルの蔦から優雅にぶら下がる姿はため息がでるほどの美しさです。50年ほど前に植えられたものを、毎年12月に村田早稔(さとし)さんが擁壁にハシゴをかけて花芽を選定し、大きな花が咲くよう手をかけるなど、長年に渡り大切に手入れしてきたそうです。一般的に藤の蔦は下に向かって伸びていく性質がありますが、蔓が下に行かないよう壁の穴に杭を打ち、蔦の伸びる方向を調整し形を整えているそうです。村田さんの藤はコンクリートの壁の上にあり比較的暖かい環境で生育されているため、ほかの藤よりも1週間ほど早く咲きはじめるそうです。毎年4月の1週目の終わりから2週目の終わり頃の約1週間に見ごろを迎えます。この時期には地元の方はもちろん、デイサービスの方が車越しにお花見したり、他の地域から写真撮影に来る方もいるそうです。村田さんは現在、白い色の山藤を同じ場所に育てており、紫と白の藤が壁一面に咲く姿を楽しみに愛情を込めて手入なさっています。(執筆:車田 智志乃)