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身近にある有用植物

身近にある有用植物
5月上旬のある日、佐川町上町地区の空き地に植物好きの住民が集まり、熱心にメモを取る姿が見られました。中心にいたのは、高知県立牧野植物園の稲垣典年氏。この日はテレビ高知の取材で佐川町を訪れ、『身近にある有用植物』についてお話されていました。有用植物とは、食用・薬用・工芸などさまざまな用途で人間の役に立つ植物のこと。稲垣さんによると、自然豊かな高知県は有用植物の宝庫で、およそ300種類が自生しているのだそう。この日訪れた空き地には、タンポポの若くてきれいな葉や自生のミツバ、ユキノシタ、ギボウシ、みょうがなど、ともすれば見落としてしまいそうな小さな宝が眠っていました。稲垣さんから有用植物の見方や食べ方の説明を受けながら、数種類の植物を採取。 旧浜口家住宅の厨房をお借りして、参加者の手で天ぷらになり、手作りのおにぎりや惣菜とともに振る舞われました。 少し苦みのあるものや、ほんのりした甘みを感じるものなど、なんとも言えないおいしさ。 稲垣さんからは「野菜は野の菜と書く。日本では栽培したものを野菜というが、ここに生えているのがほんとうの“野菜”ですよ。」と教えていただきました。採取には十分な知識が必要ですが、身近にある植物にもっと目を向けたいと思う1日となりました。(執筆:鶴見 悠子)