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仙台屋桜

仙台屋桜
牧野公園の薄いピンクの桜並木の中で、ひときわ大きく淡い紅色の花を咲かせている桜「仙台屋(せんだいや)」。佐川町出身の植物学者・牧野博士が命名し、こよなく愛していた桜です。仙台から高知市に移住した人が「仙台屋」という屋号で商売をはじめた際、その屋敷の庭にある桜がとても美しく、この桜が「仙台屋の桜」と呼ばれたことから名付けられました。白っぽいピンク色の染井吉野(そめいよしの)に対して、仙台屋桜は淡い紅色の花を咲かせます。開花時期は4月上旬頃、染井吉野より少し後に開花を迎え、葉が開くのと同時に花が咲きます。一輪一輪の可憐さの中に際立つ濃い花色は、個性豊かな山桜として人々に愛されています。牧野公園では、牧野博士が命名した大島桜や稚木の桜などの桜も楽しめるほか、染井吉野や仙台屋桜、八重紅枝垂、御殿場桜、夙川舞桜、神代曙桜など、より長く桜を楽しめるよう様々な種類の桜が植栽されています。(執筆:鶴見 悠子)