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カメノテ

カメノテ
エビやカニと同じ甲殻類に属し、フジツボの仲間でもある「カメノテ」。大きさは3~4㎝ほどで、国内では北海道~沖縄の潮間帯の上部(引き潮の時には干上がるような場所)に群生しています。比較的簡単に見つけることができ、昔から海沿いの町でよく食べられてきたそうです。日本だけではなく東南アジアやスペインでも珍重されており、世界遺産サンティアゴ・デ・コンポステーラ大聖堂があるガリシア地方では高級食材として人気が高いそうです。見た目は亀の手に似ており、だいぶグロテスクですが、殻をむくときれいな白色の身が現れます。その白い部分はとても小さいですが、その身を1つ食べると口の中にエビと貝をあわせたような濃厚な旨みが広がります。その出汁のおいしさから特に汁物として好まれており、日本酒やワインで蒸したり、塩茹でしても美味しくいただけます。(執筆:鶴見 悠子)